自転車に係る交通事故・製品事故について

(1)自転車に係る交通事故

自転車は、健康に良く環境にもやさしい乗り物として親しまれておりますが、一方で残念ながら自転車に係る交通事故があとを絶ちません。
警察庁のまとめによりますと、自転車関連事故件数自体は平成16年の188千件をピークとして平成17年から減少傾向にあるものの、平成19年では171千件と交通事故全体の件数の約2割を占め、その比率はむしろ増加傾向にあります。

表1:昼夜間別自転車事故件数及び死亡事故件数の推移

自転車交通事故件数を相手別にみますと、自転車対自動車の事故が8割以上と圧倒的に多いものの、件数は減少傾向にあります。
一方で、対2輪車、自転車相互及び対歩行者は増加しており、特に対歩行者、対自転車相互事故では10年前と比べ、大幅に増えています。
また、自転車乗用中の事故を類型別にみますと、出会い頭衝突の事故が半数以上を占めており、次いで右折時衝突、左折時衝突の順に多いのが特徴です。
更に昼夜別での事故につきましては、財団法人全日本交通安全協会の調査によりますと、夜間の自転車事故件数・死傷者数は、平成16年をピークに減少に転じましたが、死亡事故・死者比率は夜間が昼間を上回っており、自動車運転者から見た自転車の夜間視認性向上が夜間自転車事故防止につながるとしています。

表2:昼夜間における自転車乗用中事故の死者者数・負傷者数の推移

(2)製品事故

自転車における製品事故全体を示す公式な統計資料はありませんが、独立行政法人 製品評価技術基盤機構への報告ベースでの数字でみますと、平成16年の68件をピークに減少傾向が続いています(表3をご参照ください)。

表3:自転車製品事故件

然し乍ら、財団法人自転車産業振興協会が平成12年より毎年実施している試買テストにおいて、安全に係わる項目(フレームの強度不足、スポークの張力不足、各部の固定力不足、リヤリフレクタの固定強度不足)でJIS規格基準に適合した自転車は、下表(表4)のとおり各年によりバラつきはありますが何れも低い割合に留まっています。

表4
(財)自転車産業振興協会HP(http://www.jbpi.or.jp/)をご参照ください。

(3)事故防止の喚起に役立つBAAマーク

交通事故件数、製品事故件数ともに平成16年をピークに減少傾向にあります。
平成16年よりスタートしましたBAAマーク制度が浸透することで、BAAマーク付自転車は勿論、マークの貼付されていない自転車についても以前に比べて性能は向上し、全体としての品質の向上が図られたことで、事故防止の喚起に役立ってきたと考えられます。
もちろん自転車事故の要因としましては、安全・安心な自転車を供給すること以外にも1.運転者の交通ルール遵守2.自転車の定期的な整備点検3.自転車専用道路に代表される乗用環境の整備も事故を減らすための重要な要素です。
当会は業界団体として、BAAマーク制度の推進をとおして引続き安全・安心なものづくりに努力するとともに、ものづくり以外の要素につきましても監督官庁、関連団体、メーカー、販売者の皆様とも緊密に連携し、少しでも自転車事故の防止に貢献する所存です。

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