BAAマークの「自転車安全基準」は、乗る人の安全を第一に考え、“安全・安心で環境に優しい自転車”の供給に向けて自転車協会が制定した自主基準です。JIS(日本産業規格)をベースとしながら、JISにない要件※1やJISより厳しい基準値※2を定めるなど、より安全性を重視した基準となっています。さらに、製品の不具合情報を参考に基準の改正を継続的に行うことで、自転車事故を未然に防ぐことに役立てています。
BAAマークを貼付しようとする自転車が、自転車協会が業界の自主基準として定めた「自転車安全基準」に適合しているかどうかを、"入口"段階で検査するのが型式検査です。
晴天時だけでなく雨天時でも安全円滑に停止できるよう、前後ブレーキの制動力を別々に検査。
衝撃強度試験、疲労強度試験を行い、破損や著しい変形、ゆがみが生じないか検査。
縦振れ、横振れ試験、車輪の静荷重試験、タイヤとリムとの嵌合強度試験に加え、固定力の確認を行い、車輪の強度や品質を検査。
静荷重試験と動荷重試験を行い、クランクの強度を検査。乗員の人体に危害を及ぼすおそれがある、とがり・ばり等がないかも確認。
十分な固定力が得られる締付トルクかどうか。
粗悪なねじを排除するためにねじの強度も確認。
グリップが容易に抜けたり回転したりしないかを検査。
走行中にハンドルバーが緩んだり、ハンドルバーが折れたり、曲がったりしないよう、強度試験を実施。
引張強度試験や繰返し強度試験(15kgの重りを付けて10万回上下させる)でブレーキワイヤの強度を検査。
自動または手元操作で点灯できる前照灯を装備。明るさも検査。
夜間等の安全を確保するために、フロント、リヤ、ペダル、側面2ヵ所にリフレクタを装備。色や反射性能などを検査。
BAAマーク貼付自転車を毎年買い上げ、検査機関で安全性に直結するフレームの強度試験やブレーキ性能試験などの検査を行い、「自転車安全基準」に適合していることを確認しています。
商品検査を通した、より効果的な自転車安全対策に活用することを目的に、検査結果は3つの要素(①検査項目の「重要度」(事故につながる可能性×危害の程度)②不具合の程度 ③連続回数)をそれぞれ点数化し、総合的なリスク計量化を図っています。